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2023年3月1日、ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部に掲げられた欧州旗=ロイター

 欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は2日、電気自動車(EV)や再生可能エネルギーに使われる先端材料の開発で、日本と連携を強化すると発表した。先端材料となる新素材の実用化を加速させ、重要資源や先端技術における中国依存を減らす「デリスキング(脱リスク)」を進める。

 来日中のイワノバ欧州委員(研究・イノベーション担当)はこの日、松尾泰樹内閣府科学技術・イノベーション推進事務局長と会談し、EUと日本で新たな対話の枠組みを作ることで一致した。今後、EVの電池に欠かせない希少金属(レアメタル)の代替となる新素材など、先端材料の共同開発などで連携を密にしていくという。

 先端材料は、EVや再生可能エネルギーを使った発電機器のほか、半導体や、建物のエネルギー消費量を差し引きゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」に使われ、「(環境配慮を意味する)グリーンとデジタルへの移行を支える重要な技術」と期待する。

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